おうち冷麺探訪
山葵です。
韓国にいた時、北朝鮮研究者などと行くお店は平壌冷麺のお店だった。脱北者3人と、日本人の私の4人で平壌冷麺のお店に行き、平壌のどこどこデパートにはキリンビールが売っていて・・・などという話をぼんやり聞いたり。
冷麺はもともと北朝鮮地域のものが有名なため、韓国の北朝鮮研究者の間では「冷麺の会」がある・・・などという話も聞いたことがある。
そんなこともあって冷麺は平壌冷麺が好きな私、先日の南北首脳会談をきっかけに、私のお気に入りの平壌冷麺のお店が大賑わい・・・とのニュースを見て、私の冷麺熱が再燃してしまったよね。
とはいえ、ここは日本。
韓国ソウルでもメジャーではない平壌冷麺だ。
まだまだ行ったことのないお店が多いとはいえ、平壌冷麺を扱うお店自体が少なく、その上「おいしい」店を探すのは至難の技。
お店で食べられないなら、おうちで簡単に、そして「ほどほどに」うまい冷麺を探せばいいんじゃない??と、スーパーなどで適当にインスタントな冷麺を買い始めた矢先のこと。
いきなり・・・いきなり、めっちゃうまい冷麺発見だーーー!!
それは私が定期的にキムチを買っている上野のお店。
「そういやここにも冷麺とか売ってるのかな?」と見渡すと、あるじゃん、あるじゃん、いろいろ売ってるじゃん、冷麺。
麺とスープがセットになってる、いわゆるよくあるやつだとか、パウチの冷麺だとかももちろんあるんだけど、目を引いたのは「麺」と「スープ」が別々に売られていたもの。大抵ね、日本でセット販売されている冷麺は「平壌冷麺」ではない。それは、平壌冷麺がさほどメジャーとは言い難いという意味でも仕方がない。しかし、この別売りの麺には「平壌冷麺」と書かれているものがあるではないか・・・・!
(平壌冷麺はそば粉がメイン。咸興冷麺のように噛みきれない麺とは違い、ちゅるりとのどごしがいいよ!)
スープもそれぞれメーカーが違うものが数種類。
濃縮タイプとストレートタイプがあったけど、「ジュースでも濃縮還元のものより、ストレートのほうがうまいじゃん」という考えでストレートタイプを選択。
(チキンベースのスープ。スッキリして変な甘さがなく、旨味が強い!)
そしてこれが・・・!奇跡のおうち冷麺との出会いとなったのだ!!
具はきゅうりの千切り、ゆで卵、あれば梨かリンゴ。
平壌冷麺に添えられている北朝鮮のキムチは、色味、辛味ともにほとんどないことが多いためなくてもオーケー。お好みで味変えのためのお酢と辛子があれば十分かな。
スープは、食べる1〜2時間前に冷凍庫に入れておき、少し凍るくらいまで冷やしておくのが美味しい。麺は生麺なので約1分ほど茹で、水で洗う(この時、熱はしっかりとっておくほうが冷たくて美味しい)。
麺と具を器に盛り付け、冷えたスープをかけるだけで完成だッ!!
(時間を計らずに卵を茹でたら、殻むきの際にボロボロに・・・)
これがサァ・・・本当に・・・本当においしい。のよ。
(日本のお店の冷麺によくある)変な甘みがなく、すっきりと爽やかなスープ、それでいて強い旨味。麺は細くてのどごしがよく、最後まで飲み尽くしてしまううまさ。
しかも、麺とスープを合わせて1食約300円。
これからはおうち冷麺ブームくるかも!
今後も美味しい「冷麺(平壌冷麺に限らず)探訪」続けます!!
今回、紹介した冷麺はこちらのお店で買ったもの。通販もできるよ!